児童文学を勝手に読む会
本を読んで思ったこと感じたことをおしゃべりする会です。毎月第三水曜日7時から。会費200円。
どなたでもどうぞ。事前にテーマの本を読んできて下さいね。

ちなみにこのページはニイクラが書いております。blogをぼちぼちアップしました。
最近読んだ本の感想や、石鹸などいろいろやってます。よろしくね。

6月16日(水)は駆け抜けてテッサ/ K.M.ペイトンです。
みなさんふるって御参加を!


2004・07 ブリッド・マリーはただいま幸せ/ の予定
2004・06 駆け抜けてテッサ/K・M・ペイトン  の予定
2004・05 くらのかみ/小野不由美
2004・04 盗神伝1/メーガン・ウェイレン・ターナー
2004・03 キャッチャー・イン・ザ・ライ/サリンジャー/村上春樹 訳
2004・02 ハッピー*ボーイ/ジェリ・スピネッリ
2004・01 けやきの森の物語/丘修三
2003年度版 2003年1月〜12月までを収納。
2002年度版 2002年1月〜12月までを収納。
2001年度版
2001年1月〜12月までを収納。
2000年度版 2000年1月〜12月までを収納。
1999年度版 1999年7月〜12月までを収納。



児童文学を勝手に読む会 2004・04・21

盗神伝1/メーガン・ウェイレン・ターナー


 日差しが強くなってきましたね。夏ももう間近といった感じ。そんな陽気のせいなのか、今まで何も言わなかっ
た友人たちが口を揃えて「ヨガにつれてって!」と。毎週違う知り合いをつれてヨガ参加。私と違ってみなさん
バリバリ働く女なので、時間の調整が大変そう。私も陽気のせいか、今度はプールに通い始めました!まあ、時
間があいている時に行って250円で適当に流すだけですが、なかなか気持ち良いです。先日大正生まれの祖母
が「泳ぐの大好き!」なスイマーだった事が発覚。恐る恐る「水着は半そでだった?」と聞くと「そんな昔じゃ
ないわよ!」と怒られてしまいました(笑)でも背中が「たすき」でお腹に「布」が巻いてある水着って・・・
想像出来ない・・・。そういえば伯母もスイマーだし、スイマーの血は遺伝するのやもしれません。
 さてさて今回のお題は「盗神伝」。三冊発行されているうちの始めの一冊です。舞台はギリシア神話の時代を
ベースに作者のオリジナルな神話の世界が織り込まれている感じ。ソウニス、エディス、アトリアの3国は昔か
ら小さな戦いを繰り返してきたが、中立国エディスによって平和が保たれている、という状態。この物語の主人
公は「俺に盗めないものはない」と言い切る生意気な盗人の少年、ジェン。そんな彼が牢獄へ閉じ込められてい
るシーンから始まります。ソウニス王の助言者(メイガス)に引き出され、牢獄から出してやるかわりに、伝説
の石ハミアテスの石を「盗む」事に。物知りで頑固なメイガス、屈強な兵士のポル、メイガスの弟子である二人、
プライドの高い少年アンビアデス、年下のあどけないソフォスと盗人ジェンの5人は馬に乗って、目的の地を目
指すのでした。生意気で口が達者なジェンですが、盗みの技は天下一品。むかつくけれども憎めない、といった
愛嬌たっぷりの少年。(多分15、6歳だと思うのですが?)最後のどんでん返しまで長いですが、なるほど!
とうならせるひっくり返し方で、惚れ惚れします。やっぱりそうだったのかー、とギモンは一気に解決。ぱたぱ
たとオセロのようにひっくりかえされるのが快感です。しかしその為途中の文章が、少しぎくしゃくした感じも
あるのが残念です。訳のせいだけとは思えないのですが。2と3(原作では一冊の本)はネタバレになってしま
うので、詳しくは触れませんが衝撃の展開がジェンを襲います。そしてラブロマンス調。さらに3国が 絡み合う
ので、頭のなかで地図を作るのが大変でした。そうなの、この本この世界の地図が載っていないのだ。困る!是
非表紙を開いたところに、地図を!私は1の方が面白く読めました。1の最後でジェンがこれまでの旅を振り返
るところが好き。こんな感じでシリーズが続いても良かったのでは、と思います。しかしこの盗人っていうのが
かっこいいよなあ。ま、現実に盗人になる事はそうそう出来ませんので、ここは小説の中で存分に楽しんでみる
のが良いのではないでしょうか。
 作者のメーガン・ウェイレン・ターナー1965年米国オクラホマ州生まれ。本作でニューベリー賞オナー(次
点)受章。続編も2004年春に出版予定との事なので、まだまだジェンの世界は続きそうです。そして3のあ
とがきを読むことには1の中には、作者が大好きな影響を受けた作家、ダイアナ・w・ジョーンズと、サトクリ
フに捧げたシーンがあるという!うわーと思ってTと読みかえそうと思ったのですが時間切れで、探せませんで
した・・・。わかっ た人教えてね。大好きな作家なので、見つけられないのは非常にくやしい。きい!

 最近長くなりがちなんですが(何故だろう)、どうしても一言。作家の鷺沢萠さんが亡くなってしまいました。作家として、というより彼女の生きっぷりがとても好きだったので凄く残念でなりません。この場を借りてご冥
福をお祈りしたいと思います。とてもとてもショックでした。

 さてさて来月は「くらのかみ」小野不由美です。児童文学なのか?という疑問が残りますが、十二国記を書い
た作者の方ですので、読む会では、きっとそちらの話もでるんじゃないでしょーか?(笑)
ではまた来月お会いいたしましょう。 ニイクラ

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児童文学を勝手に読む会 2004・03・17

キャッチャー・イン・ザ・ライ/サリンジャー/村上春樹 訳


 桜もちらほら咲き始め、新学期の季節がまたやってまいりました。三寒四温を繰り返すお天気に少々やられっ
ぱなしな毎日ですが、みなさまはいかがお過ごしですか?今月の私は「炭水化物抜き」ダイエット中。体重計
も用意して、準備は万全。この体重計、体重だけでなく、基礎代謝、筋肉量、体脂肪、BMI値、内臓脂肪、
体年齢、といろいろ測れる優れもの。しかし自分の年齢より上の「体年齢」なんかが表示されてしまうと、少々
へこんでしまうのだ。がんばろうっと・・・。あと5キロ・・・。
 さて今回の読む会はなんと「ライ麦畑で捕まえて」です。新しく出版された本を題材に取り上げると、予約
が一杯で図書館で借りられないかも・・・という事で、かつて読んだことあるでしょ?村上春樹訳も出たこと
だし読み比べてみる?とあっさり決定してしまったんですが・・・。う〜ん、あんまり覚えてなかったですね
え・・・。読んだ事のある人も多いでしょうが、簡単にあってないようなあらすじをご紹介。休暇に入る前に
またもや放校処分となってしまった、16歳の少年ホールデン・コールフィールド。何もかもにうんざりし、
いろんな事にすぐがっくり来ちゃう。自分が臆病だと認めてもいるけれど、だからって両親に学校から連絡が
行く前に、家に帰るのはなるべく避けたい。自分で説明しなくてもいいように。たまたまお金もある事だし、
先生や寮生にもうんざりしながら別れを告げ、夜中のホテルに辿り着いたはいいけれど、眠くはないし、物足
りない。タクシーを拾って夜を彷徨うが・・・。こんな時会いたいと思うのは10歳の出来た妹、フィービー
だけ・・・。何かにならなくっちゃいけないんだとしたら、「ライ麦畑」の歌のように、子どもが崖から落ち
ないように、ただキャッチする、そんなものにならなりたいんだ・・・。(つまりここのフレーズが題名のキャ
ッチャー・イン・ザ・ライというわけですね。)
と、あらすじを説明しても、あんまり意味ないんですがね(笑)それが青春小説って事なんでしょうか。ヤン
グアダルトのカテゴライズとちょっとちがって、青春小説は青春時代を扱った大人の為の小説、のような気が
するのですが。
 そもそも私と「ライ麦〜」の出会いは、多分14歳の頃。高校の入学祝にもらったのかな?何故入学祝いに
こんな内容(退学になる話だし)の本を?と疑問ではありましたが・・・。そしてなんてピンとこない小説な
んだろう、絶対に私があと2、3年経ったとしても、この主人公となんら接点があるようになるとは考えられ
ない。あまりにも遠い小説だなあ、と思ったのでした。当時、カポーティとか、スタインベックとかだらだら
と読み漁って、ふーん中々面白いなあ、と思っていただけに自分でも意外な感想でした。自分と比較したりし
なければ、十分楽しめたのかも?だってあと二年たって高校を退学になって、ホテルに一人で泊まったり、タ
クシーに乗って夜の街を彷徨ったりなんて、きっとしないだろうなあ、と。予想はアタリ、ここまで年数重ね
て生きても、タクシーにのって彷徨ったり「ふらりとホテル」は出来ない貧乏性。ま、友人曰く、小説の中に
「俺がいる!」と感動する人もいるらしいので・・・、 残念ながら気が合わなかったという事なんでしょうね・・・。アメリカのお金持ちってこういう自分とはかけ離れた世界に住んでいるのねえ、としみじみしたも
のでした。うんざり、とか、倦怠とかとは遠く、その頃の私はもっとストレートに世の中にたいして怒ってま
したもんねえ。「フラ二ーとズーイー」とか「九つの物語」のほうが好きだったかな。今回改めて読みなおし
て感じたのは、妹フィービーがすごく子どもらしくて、可愛らしいって事。当時は自分の年齢が近い事もあっ
て、10歳ってこんなガキかなあ??と疑問に思っていたのですが・・・。今読むと可愛らしいですね。あん
なものだと思いますわ。あの時代に、若者言葉でずっと喋っているという小説はかなりセンセーショナルだっ
たのではないでしょうか。あ、村上春樹訳は読みやすいです。村上春樹の小説とはウマがあわない事の多い私
ですが、訳のほうは結構好きな本が多い。現代語訳というわけではありませんが、やはり前に出版されている
ものは、訳が古くて読みにくいなあ、と感じてしまう箇所がいくつかありましたので。しかしなんであんなに
分厚い本になったのかは謎であります。サリンジャーの本は全集のようなものが、図書館には必ず置いてある
だろうし、研究書のようなものも沢山あるので、興味のある方は読んでみては如何でしょうか。
 あ、「ライ麦畑」の曲は、よく歩行者用信号が青の時かかっている「誰かさんとだれかさんが〜」の曲です。
「If a body meet(catch) a body coming through the rye」と歌うようです。主人公は歌詞を間違って覚え
ているんですね。
 
 さあて。みなさんの青春の一冊って何ですか?(一体何歳の時を「青春」と呼ぶのかは、人それぞれ違うと
思いますが。)そんな事を考えながら読み返してみるのも良いのではないでしょうか?勿論入学のお祝いにも
良いのかもしれませんね(笑)私の青春の一冊は、やっぱ「ダミアン」かな・・・(笑)サローヤン、カポー
ティ、バック、島田雅彦、を経て、ダイアナ・ウィン・ジョーンズに出会い、今に至るといった感じかな?書
き出してみると自分でも不思議な流れだわ・・・。昔好きで読んでいた本って結構忘れているなあ。

 来月は「盗神伝」です。表紙の絵がいまいち気にいらんのですが、ナカナカ面白く読みごたえがありました。
3部作なので続きも読んでみようかな、と言った感じ。初めての人もお気軽に参加してくださいね〜。お茶と
お菓子を食べながら、ああだこうだと言っているだけですので・・・ちっとも恐くないよ(笑)春だし、新し
い事初めてみませんか〜?それではまた来月。  ニイクラ

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児童文学を勝手に読む会 2004・2・21

ハッピー*ボーイ/ジェリ・スピネッリ

 2月は一年で一番寒い月・・・だった筈なのに近頃はこの陽気。すっかり梅も満開です。またひとつ年をとっ
てしまいました・・・。だから、という訳じゃないのですが、一足お先に南の島へ旅行してきました。やはり
暖かいと体も頭もゆるむなあ〜というのが実感ですね。今年はがんばって泳ぐぞお!との気合を込めて、海で
初泳ぎ。しかし前に海水浴をしたのって、一体何年前の事なんだか、思い出せない位遠い出来事です・・・。
水着も新調したので、プールへ海へ、今年はがんばりたいですね。
 さてさて今回の読む会はジェリー・スピネッリの「ハッピー・ボーイ」。そもそもスピネッリは奇妙な物語
を書く作家ですが・・・。今回もちょっと変わった男の子、ジンコフが主人公。運動神経はゼロ、なにをやっ
てもうまくない、「身の毛がよだつ」字を書く男の子。でも彼は何より学校が大好き。そんな彼の目を通して
描く奇妙な日常、といった感じでしょうか。彼はマイペースに世界と取り組んでゆきます。なんといってもス
テキなのはジンコフの両親。どんな時も慌てず騒がず,「あらまあ」といって淡々と物事を処理してゆきます。
うーむ。凄すぎる・・・。ジンコフがハッピーでいられるのもやはりこのまわりのサポートがあってなのでは
ないでしょうか。スピネッリは奇妙な主人公と、まるで生き物のような集団(あるいは社会)との関係を、人
とはちょっと違った角度から浮き彫りにし,相容れない両者のズレを際立たせ、しかもツライだけではないスト
ーリーに仕立て上げる、そんな作家です。読み終わったあとには奇妙な爽快感が漂うのです。人生ってやっか
いでうまく行かない事もあるけど、それだけじゃない、そんな気分にさせてくれます。その他の作品もちょっ
と紹介。
「クレージーマギーの伝説」は伝説となった、少年の話。家族を持たず、学校へも行かず、走るのが大好き、
もつれたヒモをほどく天才、クレージーマギー。黒人と白人の架け橋となったという伝説の少年の話。伝説だ
から事実とはちょっと違うでしょう、と注意書きがあるのが面白い。「ヒーローなんてぶっとばせ」いわゆる
ヒーローと呼ばれるタイプのスポーツマンである主人公が、自分と向き合い成長する様を描く。奇妙な隣人を
受け入れるまで、というふうにも読める。「青い図書カード」は何も書いていない、でもいつのまにか手元に
ある青い図書カードをめぐる短編集。それぞれに抱えた悩みやモンダイを解決してくれるのは、図書館。ファ
ンタジー的ですが、どれも面白い。「ひねり屋」は鳩を的にした射撃が町一番の娯楽、という町でうっかり鳩
を愛してしまった少年の苦悩。切なくて、恐ろしい話。救いのあるラストなので、助かります。「スター☆ガー
ル」奇妙で素敵でマイペースな転校生。みんなが夢中になり、みんな彼女のマネを始めるが、チアリーダーと
して対戦相手の学校を応援してしまった事から、波紋は広がり・・・?奇妙でせつない話。学校という生き物
が改めて気持ち悪いと思った作品。自分達の学校を負かした学校を、本当に心から応援出来るのか、考えさせ
られます。勝ち負けってなんでしょうね。どれも読んでみて楽しかったので、お勧めなのですが、好きなのは
この「スター☆ガール」かな。彼女のように強く生きられたなら、と思います。
さてスピネッリは本国アメリカではもっと作品が出版されています。しかし日本語には未訳のものが多いのです。やはりこの奇妙さ加減が日本人にはわかりにくい、といった事なんでしょうか?残念です。もっと訳され
るといいですね。

 来月は「くらのかみ」の予定でしたが、まだまだ人気で借りられないかも?ということで、急きょ変更。なんと「キャッチャーインザライ」。「ライ麦畑で捕まえて」だよ!確か持っていた筈なんですが・・・。サリンジャーですよ。ではまた来月。 ニイクラ


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児童文学を勝手に読む会 2004・1・21

けやきの森の物語/丘修三

  風邪が流行っておりますね。みなさま如何お過ごしですか?そういう私も年明け早々ノックダウン。こじ
れてしまってさあタイヘン。医者にはなるべく早めに行く事を新たに誓いなおしましたよ。ここ一年位医者に
行っていなかったので、タイミングを忘れてしまいました。やはり解熱剤を飲んでも熱が下がらなかったりす
ると、ちと恐怖に見舞われます。去年もそうだったが、最近正月に体調崩しがち。折角休みなのに!!勿体な
いわ。みなさまもご自愛くださいね。
さて今回のお題は「けやきの森の物語」。丘修三の作品です。今までの主な作品といえば、「ワンピース戦
争」や「ぼくのおねえちゃん」など多数。養護学校の教師を25年勤めた後、病気のため退職してから文筆活
動を始めた、という作家です。公式ホームページもあるので興味のある方はどうぞ。
http://homepage3.nifty.com/oka295-6/#no1
最近作者は都心を離れ自然の懐へ引っ越しをしたようで、そういう環境の変化もあるのでしょうか?この「け
やきの森〜」はいままでとは違ったタイプの作品となっております。なんといっても主人公は動物なのです。
丘修三の今までの作品と言えば、生々しいリアルな感情の心のひだを書くのがうまい作家だなあ、とうイメー
ジだったのですが・・・。
  お話の主人公たちは、「けやきの森」という田舎の過疎の森に住む、年老いた老人たち。うさぎの新人郵
便配達の「ラビ」くんを語り手に、物語はすすみます。最初はへんぴな場所だし、遠いし嫌だなあ、と思って
いたラビくんも、「けやきの森」とそこに住むおかしな面々と顔をつきあわせていくうちに、だんだんとなじ
んでゆきます。料理好きのクマのビックママ、物知りのフクロウ、やぎの学者のゴート先生、耳の遠い豚の医
者チクアン先生、謎の行き倒れの犬の青年・・・などなど、ちょっぴり頑固で、おかしな老人たちや自然に囲
まれて、こういうのも悪くないなあ、とラビくんは思うのです。そんな中、怪しいイタチや、山猫紳士が「け
やきの森」をうろつきはじめます。彼等の目的は一体何なのでしょう・・・?そしてカラスの群れがやって来
て・・・。
  実は、動物が主人公の小説ってその世界観を掴むのに苦労してしまうので、私は苦手なんですーー。一種
族だけの物語ならまだわかりやすいのですが、動物たちのサイズや、何を食べているかとか、洋服を着ている
のか、とか、そういったつまらない事にひっかかってしまい、上手く物語に突入出来ないジャンルなんですよー。
うう。完全に人間と同じ生活という設定なのだとしたら、何故動物である必要があるのか?とか、キャラクター
の性格設定のみのためなのだろうか?とか、重くなりがちなテーマを動物たちの「おとぼけ」感で緩和しよう
としたのかな?とか色々考えてしまうのですが・・・。という訳で出だしのほうは四苦八苦して読みましたが、
エンジンがかかってくればあっと言う間にさらりと読めます。本が重い(ハリーポッター現象か?)、盛り込
み過ぎなのでは?一体何歳位が対象の本なの?等など色々な意見は飛び交いましたが、短いお話にして、シリー
ズものにしたら良かったのではないかー、という感じ。内容的には小さい人のほうが楽しめそうな世界観。な
のにこの厚さ(522頁)はちと辛いでしょう。折角心のひだとか、そういったモノを描くのが上手い作家な
ので、一つ一つスポットを当てて行ったら面白かったのではないでしょうか?今回はタヌキさん、次回はキツ
ネさん、という感じで。さてさてアナタなら自分の性格はどんな動物に似ていると思いますか?うーん、そん
な事言うと、なんだか動物占いみたいですね。

 来月は「ハッピー・ボーイ」ジェリー・スピネッリ。スピネッリと言えば、「クレージーマギーの伝説」「青
い図書カード」「ひねり屋」「スター☆ガール」など。なかなかクセのある独特の世界を書く作家です。
それではまた来月!  ニイクラ

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